活動紹介
「国際子ども学校」(学校教育プログラム)
国際子ども学校の中心的なプログラムは、フィリピンにルーツを持つ子どもたちのための教育です。
私たちの教室は、一般的な日本語学習を中心とした教室とは異なり、フィリピンにルーツを持つ子どもたちに焦点を当てています。その理由は、すべての学びの基盤となる「ことば」を育て、包括的な言語発達と深い思考力の形成を大切にしているからです。そのため、子どもたちが持つ母語であるタガログ語と日本語を、バランスよく組み合わせた学習が必要だと考えています。さらに、自分のフィリピンのルーツを肯定的に受け止め、アイデンティティを確立していくことは、自己尊重感情を育むうえで非常に重要です。
こうした観点から、私たちは母語・母文化(継承語・継承文化)に関する教育にも力を入れています。
対象は、小学校年齢をメインとしていますが、幼稚園年中児から高校生まで、柔軟な受け入れを行っています。
授業は、毎週月曜日から金曜日まで、日本語、タガログ語、英語、算数、理科、社会、音楽、家庭科、図工などを教えています。それらの指導はフィリピン人教師に加え、約20名のボランティア教師が担当しています。退職された元教師の方々や社会人、学生など、多様な経験を持つ方々が子どもたちの学びを支えてくださっています。
さらに、生活指導や学校運営への助言、保健活動など、多岐にわたる分野で、多くの個人や団体から支援とご協力をいただいています。